国税庁は先般、令和3年の民間給与実態統計調査の結果を発表した。民間の給与所得者数は、前年から微増の3万人増えて5,931万人。給与の総額は225兆4,195億円(前年比6兆2,141億円、2.8%増)となった。
源泉徴収された所得税額は11兆1,870億円(同8,459億円、8.2%増)。給与総額に占める税額の割合は4.96%となった。平均給与は443万円(同2.4%増)で、男性545万円(同2.5%増)、女性302万円 (同3.2%増)となり、3年ぶりに男女ともに増加した。正規雇用者が508万円、非正規雇用が198万円で、昨年に続き差が縮小した。また、平均給与・手当は377万円で、男性460万円、女性262万円。平均賞与は67万円で、男性86万円、女性41万円。
1年を通じて勤務した給与所得者数5,270万人(同25万3千人、0.5%増)のうち、源泉徴収により所得税を納税している者は微増して4,513万人 で、その割合は85.6%(0.7%増)。支払われた給与の総額は233兆6,141億円(同4559億円、2.8%増)であった。また、その税額は11兆6,273億円で、納税者の給与総額に占める税額の割合は5.32%となった。
■参考:国税庁|民間給与実態統計調査結果|
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2021/minkan.htm