帝国データバンクは「企業の今後１年の値上げに関する動向についてアンケート調査を行い、その結果を発表した。それによると、自社の主な商品・サービスについて、２０２２年４月以降に「値上げ実施済み・予定」企業は６８．５％で７割近くに達した。
２２年６月以降に「値上げ実施済み・予定」の企業は３７．０％だった。また、「２２年７～９月ごろに値上げ予定」の企業は１９．９％で、４月に実施した同様の調査（８．６％）と比べて、１０ポイント超上昇。今回の調査は２２年６月１０日から１３日までインターネットで実施、有効回答企業数は１７０１社だった。
「２２年４月以降に値上げ実施済み・予定」企業を業界別に見ると、「卸売」が８７．６％で最も多かった。これに次いで多いのは「製造」で７９．９％だった。いずれも全体平均（６８．５％）を１０ポイント超上回った。
さらに業種別では、「飲食料品・飼料製造」が９１．３％、「建材・家具、窯業・土石製品卸売」が８９．１％、「飲食料品卸売」が８８．５％で、これらの業種で値上げが目立つ。一方、「情報サービス」（１２．０％）、「不動産」（２９．６％）、「運輸・倉庫」（５１．２％）の業種では、値上げを実施している企業の割合が低かった。
■参考：帝国データバンク｜企業の今後1年の値上げに関する動向アンケート（2022年6月）｜
