人生100年の男女共同参画 制度・政策の点検、見直し急務

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内閣府は令和4年版「男女共同参画白書」を公表した。これは男女共同参画社会基本法に基づき、男女共同参画社会の形成の状況等について国会に報告するものだ。

白書の内容を巡ってネットニュースなどで「20代男性の4割がデート経験なし」などの見出しで話題になったが、その内容はかなり厳しいものとなっている。

白書によると「コロナ下において男女共同参画が進んでいなかったことが改めて顕在化」、「問題の背景には、家族の姿が変化しているにもかかわらず、男女間の賃金格差や働き方等の慣行、人々の意識、さまざまな政策や制度等が、依然として戦後の高度成長期、昭和時代のままとなっている」と指摘、男女共同参画の課題として、女性の経済的自立を可能とする環境整備や世帯単位から個人を単位とした制度設計など、幅広い分野における制度・政策の点検と見直しの必要性を提起している。

男女の賃金格差、女性の将来の職業選択に資する情報提供、リスキリングの機会提供など、制度・政策における課題は山積みとなっている。人生100年時代になった現在、長い人生において経済的困窮に陥ることなく、男女ともども尊厳と誇りを持って人生を送ることができる社会の実現が求められている。

■参考:男女共同参画局|男女共同参画白書 令和4年版|

https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/index.html