相続税の実地調査状況 件数大幅減も追徴税額過去最高

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令和2事務年度における相続税の実地調査は、新型コロナウイルス感染症の影響により、実地調査件数は⼤幅に減少したが、⼤⼝・悪質性の高い不正が⾒込まれる事案を優先した結果、実地調査1件当たりの追徴税額は943万円(対前事務年度⽐147.3%)となり、過去10年間で最⾼となった。

簡易な接触件数は13,634件(対前事務年度⽐157.9%)、申告漏れ等の⾮違件数は3,133件(同137.3%)、申告漏れ課税価格は560億円(同 131.1%)、追徴税額は65億円(同154.8%)と、同様に簡易な接触の事績を集計し始めた平成28事務年度以降で最⾼となった。また、無申告事案も、令和2事務年度において、実地調査1件当たりの追徴税額は1,328万円(対前事務年度⽐148.2%)と増加し、こちらも集計開始以降で最高の数値となっている。

海外資産についての調査は、納税者の資産運⽤の国際化に対応し、CRS情報(共通報告基準に基づく非居住者⾦融⼝座情報)などを活用しながら国際化に対応。令和2事務年度においては、海外資産に係る申告漏れ等の非違件数は96件(対前事務年度⽐64.4%)、非違1件当たりの申告漏れ課税価格は3,579万円(同68.9%)となった。

■参考:国税庁|令和2事務年度における相続税の調査等の状況(令和3年12⽉)|

https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2021/sozoku_chosa/pdf/sozoku_chosa.pdf