Weeklyコラム 勢いに乗る活性法

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商店等にお客が大勢集まっていると、活気がある店と表現する。但し、セールやお祭り等でお客が一時的に集まっても、活気がある店とは言わない。一定期間継続して繁盛している事が条件である。さて、店舗の三大柱は、小売店であれば商品・店員(接客)・店舗設備である。店員に着目して活気がある店舗を考えた場合、そのポイントは特別優秀な店員の活躍だろうか、店員全体の質(やる気・商品知識・真心等)の高さだろうか。筆者の答えは後者である。商売は商品・店員・設備全体のレベルが高い事によって、集客力の勢いが強くなる。古代兵法等にも、勝利の要として「勢い」の重要さが説かれている。例えば、孫子兵法に、「戦いに巧みな人は、戦いの勢いによっ
て勝利を得ようとして、人材に頼ろうとはしない。うまく人々を選び出して、勢いのままにさせることができるのである」(金谷治訳注『孫子』岩波文庫)。とある。時に、ブティックや美容院等にはカリスマ店員がいるが、活気ある店舗として続くことは難しい。特定の店員を指名するお客で一時賑わうが、他の店員のレベルが月並みであれば勢いが出ない。カリスマ店員が辞めれば、指名していたお客は来なくなるだろう。店舗の活気は、店員全体のレベルを上げる事で繁盛の勢いが増すことになる。