設備投資計画「ある」企業58% 脱炭素関連1割未満にとどまる

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帝国データバンクが発表した「2021年度の設備投資に関する企業の意識調査」結果によると、設備投資を行う予定(計画)が「ある」企業は58%で、前回調査(20年4月)に比べて5.2ポイント増加した。

設備投資計画は新型コロナで先行き不透明感が増していた20年度計画と比較して上向いている。規模別では、すべての規模で前回調査より増加、特に大企業で増加幅が大きかった。業界別では、「製造」が70.1%でトップ。同調査は4月16日から30日まで、2万3707社を対象に実施、回答率は46.4%。

設備投資計画の内容では、「設備の代替」が41%でトップ。以下、「既存設備の維持・補修」(33.2%)、「情報化(IT化)関連」(30.3%)と続く。燃費改善や環境対策など脱炭素関連となる「省エネルギー対策」は7.4%で、1割未満にとどまった。主な資金調達方法は「自己資金」が43.2%で最も高い。金融機関からの借り入れは長期・短期を合わせて3割超で、自己資金と金融機関からの借り入れが企業の資金調達における大部分を占めている。設備投資予定額の平均は1億2572万円。設備投資を行わない理由では、「先行きが見通せない」(55%)が前回調査から9.4ポイント減少したが、最も高い。

■参考:帝国デーバンク|2021年度の設備投資に関する企業の意識調査|

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p210504.html