コロナ禍で課題山積 労働衛生週間実施へ

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全国労働衛生週間は昭和25年以来、今年で71回目の開催となる。この活動は自主的労働衛生管理活動を通じ、労働者の健康確保についての役割を果たしているところだが、脳・心臓疾患・精神障害の労災認定件数はここ数年700件台で推移、仕事や職業生活に強い不安、悩みまたはストレスを感じる労働者は半数を超えているのが現状だ。

過労死という最悪の事態を招かないように、働き方改革の推進と相まって、長時間労働による健康障害の防止対策及びメンタルヘルス対策の推進が求められている。現在、日本の労働人口の約3人に1人は何らかの疾病を抱えながら働いている。今後、少子化が進めば高年齢労働者が今以上に増えることが予想されている。また、コロナウイルス感染症拡大防止のために3つの密を避けながら業務を行う必要もあり、労働者の健康確保が重要な課題となることは間違いない。多くの企業にとって、労働者の健康問題は経営課題として取り上げるべき問題となっている。

厚生労働省及び中央労働災害防止協会は今年の全国労働衛生週間のスローガンとして「みなおして 職場の環境 からだの健康」を採用、10月1日から7日までを本週間、9月1日から30日までを準備期間として積極的な活動を行う予定だ。

■参考:中央労働災害防止協会|令和2年度全国労働衛生週間|

https://www.jisha.or.jp/campaign/eisei/index.html