上半期の飲食店倒産398件 コロナの影響で過去最多

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帝国データバンクが発表した「2020年上半期(1月~6月)の飲食店の倒産動向調査」結果によると、倒産件数は398件で、上半期としては過去最多となった。

同社は「このままのペースで倒産が発生すると、20年の年間倒産件数は796件前後となり、過去最多を更新する可能性がある」とみている。飲食業界は人手不足や社長の高齢化、後継者不足などの問題を抱え、20年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う問題も発生。同社は「コロナの影響は下半期も引き続き飲食業界に波及する恐れがある」と厳しい見方を示している。

業態別で見ると、居酒屋やビヤホール、焼き鳥店などを含む「酒場・ビヤホール」は100件で最多。以下、ラーメン店やカレー店、焼肉店を含む「中華・東洋料理店」(55件)、レストランやフランス料理店、イタリア料理店などを含む「西洋料理店」(52件)、てんぷら店やうなぎ店、とんかつ店などを含む「日本料理店」(39件)などが続く。「酒場・ビヤホール」「中華・東洋料理店」「日本料理店」の3業態について、同社は「このままのペースで推移すると、年間で過去最多を更新する可能性がある」と予想。負債額別では上半期は「5000万円未満」の小規模倒産が318件で、全体の約8割を占めた。

■参考:帝国データバンク|飲食店の倒産動向調査(2020年上半期)|

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p200706.html