H26全国労働衛生週間 高まる職場の健康確保意識
第65回全国労働衛生週間が10月1日から10月7日まで実施される(9月1日から9月30日までを準備期間とする)。今年度のスローガンは「みんなで進める職場の改善 心とからだの健康管理」だ。近年、過重労働による健康障害や精神疾患の増加など、職場における健康確保についての意識が高まっている。 平成25年のデータによると、一般定期健康診断の結果、何らかの所見を有する労働者の割合は53.0%となっており、多くの労働者がなんらかの健康トラブルを抱えていることがわかっている。また、自殺者のうち約2,300人が勤務問題を原因・動機の1つにしていることやメンタルヘルス上の問題により、休業・退職する労働者が少なくないこと、その結果、精神障害等による労災認定件数も400人を超えるなど、職場における健康確保については課題が多いことは間違いない。
最近では、改正労働安全衛生法が6月25日に公布されている。改正内容の実施までは猶予期間はあるものの、それ以外については職場の衛生管理に会社側の明確な落ち度があった場合、損害賠償請求を起こされることが頻発している。受動喫煙やメンタルヘルス対策など、しっかりとした対策を講じることで、リスク対応を心がけたい。