Weeklyコラム 社員のやる気を引き出す

LINEで送る
[`yahoo` not found]

多くの経営者や管理者のきまり文句に、「うちの社員はやる気が無くて困る。指示をしない限り、何もしない」がある。その時の状況を具体的に尋ねると、「もっとやる気を出せ」と言うだけであると答える。

古人の教えにあるが、暴れている馬を鎮めようとする場合は、ただ静かにしろと言うだけでは効き目がなく飼葉桶を叩いて飼葉を食わせれば、すぐに鎮まるという。

社員のやる気も何らかの動機付けがなければ、心境の変化が起こらないものである。例えば、中小商店等の朝礼である。店主や店長が定番のあいさつや日頃のやる気の無さを話しても社員のやる気を簡単には引き出せないであろう。こんな時は、各店員が交替で職務の近況報告をしたり、接客・陳列・新商品等の提案をしたり、特技や商品知識等を披露したりする、等が社員のやる気を引き出すであろう。上司や同僚から認知される事が、やる気高揚に発展する。さらに、会社が行う社員の評価方法の工夫である。一般に、社員の評価は、何が不足したかを探索しがちである。社員の弱点を探しても、やる気高揚にはならない。プラス思考を基本に据えて評価し、自己を活かす為にどんな心掛けで仕事と取組んだか、また能率を上げる為にどんな工夫・改善策を実行したか、等を重視すべきである。