国土交通省は、地域における先進的な土地活用の普及を目指し、土地の有効活用や適切な維持管理により都市の生産性向上や地方創生などに取り組む優れた事例を表彰している。
元年度の「土地活用モデル大賞」の大臣賞に宮城県東松島市の貴凛庁(株)の廃校を利用した防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」を選定。また、都市みらい推進機構理事長賞に千葉県南房総市のシラハマ校舎、審査委員長賞に東京都日野市の多摩平の森 て・と・てテラス、熊本県熊本市の熊本城桜の馬場「桜の小路」飲食物販施設設置事業をそれぞれ選定した。
KIBOTCHAは人口約40万人の東松島市で、東日本大震災で被災し現地復旧できず移転した小学校跡を防災体験型宿泊施設として活用するプロジェクト。廃校利用を超えた新しい土地活用にチャレンジする取り組み。宿泊施設、研修ルーム、体験学習スペース、レストラン、入浴施設などを整備・運営。防災の視点を軸としつつ、地元企業に積極的に活用される研修事業や市民農園、BBQイベントなど地域密着の施設運営にも注力し、奥松島産牡蠣などの地域の特産物を活用したイベント等による他市他県からの集客にも取り組んでいる。持続可能な土地活用を実現した廃校活用のモデル事例と評価した。
■参考:国土交通省|地域の課題解決に取り組む先進的な土地活用事例を表彰!~「土地活用モデル大賞」(国土交通大臣賞)を決定~|
http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo05_hh_000190.html