ベトナム投資有望国のトップに 中国4位に後退―日本公庫調査

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日本政策金融公庫がこのほど発表した「中小企業の海外現地法人に対する調査」結果によると、投資有望国ではベトナムがトップだった。2位にはタイ、3位にはインドネシアが入り、中国は4位だった。この調査は今年6~7月に同公庫の取引先中小企業4299社を対象に実施、676社から回答を得た。

中期的な投資有望国については、前回3位だったベトナム(18.6%)が1位に浮上した。前回は中国とタイが同率トップだったが、中国(10.9%)は4位に、タイ(12.2%)は2位に後退した。前回4位のインドネシア(11.9%)が1ランク上げ3位となった。以下、5位にはフィリピン、6位にはミャンマー、7位にはインドなどが続いており、東南アジアの国が上位を占めた。ベトナムを有望視する理由については、「労働力が低廉で豊富」が最も多かった。以下、「既存取引先が既に進出」「現地市場の将来性が高い」「優秀な人材確保が可能」「地理的に優位」等が続いている。

現在、直面している問題点に関しては、ベトナム、タイ、中国、インドネシアのいずれの国も「労務費の上昇」をトップに挙げている。その対応策では、「自動化・省力化設備の導入」や「販売価格への転嫁」が多かった。

■参考:日本政策金融公庫|中小企業事業 取引先海外現地法人の業況調査報告|

http://www.jfc.go.jp/n/info/pdf/topics_141110a.pdf