リース会計のエンドースメント 変更なしで修正国際基準を公表

LINEで送る
[`yahoo` not found]

企業会計基準委員会は12月27日、改正「修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)」を公表した。IFRS 第16 号「リース」が主なエンドースメント手続の対象となっているが、公開草案どおり、オペレーティング・リースを含むすべてのリースに係る資産及び負債をオンバランスすることも含め、「削除又は修正」するまでには至らないとの結論となっている。

公開草案に対しては、リース事業協会などから、(1)オペレーティング・リース取引に係る資産及び負債の認識については実務上の負担が大きい(2)IFRS第16号を「削除又は修正」を行わずに受け入れることが、日本の法制・税制等の周辺制度を考慮した場合に適切といえるか不明であるなどといった反対意見が寄せられていた。しかし、企業会計基準委員会では、(1)IFRS第16号の適用に一定の実務上の困難さがあることは認識しているものの、「削除又は修正」を行うことまでは適切ではない、(2)修正国際基準は、連結財務諸表への適用を念頭に置いており、IFRS第16号の適用に関して、日本の法制・税制等の周辺制度への影響は限定的であるなどと指摘し、公開草案どおりとしている。