国土交通省は全国の空き家等の情報を簡単に検索できる「全国版空き家・空き地バンク」について、廃校や職員宿舎等の公的不動産（ＰＲＥ）を検索できる機能等を追加した。
具体的には、全国に点在するＰＲＥについて一覧性をもって検索・表示できるようにするとともに、ＰＲＥの特集ページを作成するなど、ＰＲＥの活用を検討する事業者等に対する情報提供を充実化した。ＰＲＥの取引のさらなる円滑化が期待される。近年、厳しい財政制約を背景に公的資金のみで公共施設の建設・維持管理・運営等を行うことが困難になっているほか、人口減少の進展等を踏まえ、公共施設の集約化・再編等の必要性が高まっている。こうした中、全国には廃校、職員宿舎、公有地など遊休状態にあるＰＲＥが多数点在、その活用が求められている。
ところが、現在、地方自治体が公開しているＰＲＥ関連情報は、国交省のＰＲＥポータルサイトを除いて一元的に集約されておらず、また、検索性・利便性が低いなどの課題も指摘されている。「全国版バンク」の機能拡充はこうした課題を解消し、さらなるマッチングの向上によるＰＲＥの有効活用を促進するのが狙い。同省は今後、全国の自治体に働きかけ、掲載物件数の増加を図っていく方針だ。
■参考：国土交通省｜公的不動産(PRE)の情報公開サイト開設のお知らせ
～「全国版空き家・空き地バンク」の一部機能拡充～
http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo16_hh_000183.html
