国土交通省は建設業働き方改革加速化プログラムを策定した。週休2日の確保をはじめとする働き方改革をさらに加速させるため、(1)長時間労働の是正(2)給与・社会保険(3)生産性向上―の3分野について新たな施策をパッケージとしてまとめた。主な施策の骨子は次の通り。
(1)▽週休2日制の導入の後押し=公共工事での週休2日工事の大幅拡大。労務費等の補正の導入。共通仮設費、現場管理費の補正率見直し▽各発注者の特性を踏まえた適正な工期設定の推進=長時間労働とならない適正な工期設定を推進するため、各発注工事の実情を踏まえて「適正な工期設定等のためのガイドライン」改訂。(2)▽技能や経験にふさわしい処遇(給与)の実現=資格や就業履歴等を業界横断的に登録・蓄積する建設キャリアアップシステムの今秋の稼働。建設技能者の能力評価制度策定▽社会保険加入のミニマム・スタンダード化=社会保険に未加入の建設企業は許可・更新を認めない仕組みの構築。(3)▽生産性の向上に取り組む建設企業の後押し=公共工事の積算基準等の改善▽仕事の効率化=I OТや新技術の導入等により施工品質の向上と省力化の実現▽限られた人材・資機材の効率的な活用促進=技術者配置要件の合理化について検討
■参考:国土交通省|「建設業働き方改革加速化プログラム」を策定 ~官民一体となって建設業の働き方改革を加速~|
http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo13_hh_000561.html