食品小売業者の倒産314件 2017年は4年ぶり増加

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帝国データバンクが発表した「2017年の食品小売業者の倒産動向調査」結果によると、食品小売業者の倒産件数は前年比20.3%増の314件で、4年ぶりに増加した。

負債5千万円未満の小規模倒産が約7割を占めた。業種別に倒産件数を見ると、15業種中12業種が前年を上回った。「菓子小売業」(前年比29.7%増の48件)、「パン小売業」(同40.0%増の21件)、「豆腐・かまぼこ等加工食品小売業」(同150.0%増の10件)、「卵・鶏肉小売業」(同100.0%増の4件)の4業種が過去10年で最多となった。

帝国データでは「特に菓子小売業などでは出店費用や設備投資負担が重い企業が多いなかで、近年は長年にわたり金融機関から返済猶予を受けていた企業の倒産が比較的目立っている」と分析。17年の負債総額は前年比3.9%増の275億700万円で、過去10年で2番目に少ない額だった。業種別では、「菓子小売業」(33億8千万円)や「酒小売業」(20億9800万円)などが増加。負債規模別に見ると、「1千万円~5千万円未満」の倒産件数が前年比20.3%増の213件で、過去10年で最多。構成比も約15%に上昇しているが、「50億円以上」の倒産は4年間発生していない。

■参考:帝国データバンク|食品小売業者の倒産動向調査|

http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p180301.html