第16回民事信託検討会開催 事例および実務課題の深堀を

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昨日2月7日(水)三井住友信託銀行本店営業部会議室にて第16回民事信託検討会が開催されました。今回は継続案件(委託者兼受益者である不動産オーナー死亡による後継ぎ遺贈型受益者連続信託契約の見直し)の最終締結報告、および不動産活用の中長期計画に伴うオーナーの認知リスクをヘッジする信託設計の組み込み提案案件の発表がありました。現場ニーズは高いものの、債務控除の取り扱い等、今後も継続検討していきます。

また、○委託者の債権者と調整を要する事項とその調整方法○信託受益権が収益受益権と元本受益権に分割されている場合の問題点○新たな受益権者が発生する場合の最初の受益者の相続人の遺留分の問題○信託終了時の課税関係等、実務上明確化されていない課題を堀り下げて検討し、書籍化を検討する提案があり、参加メンバーによる意見交換が行われました。

更に平成30年度税制改正大綱による事業承継税制の特例創設に関してリーダーの志田弁護士から制度概要説明と、税制全体のバランス等の観点からの指摘がありました。政省令等引き続き注視していきます。今後事例の検討および実務課題検討、営業アプローチ等も企画していきます。次回は4月20日開催予定。