スポーツでの底辺拡大戦略から商品販売を考える

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日経新聞で「東京五輪半世紀 次の50年へ」の記事から商品販売について底辺拡大戦略を考えてみた。 東京五輪の後、水泳はスイミングクラブを全国に1000箇所作って底辺を広げた。一方、体操は過去の五輪で最多の金メダルを獲得してきたが、300のクラブ数に留まっている。水泳界においては、スイミングクラブを溺れないために泳ぎを覚える場として普及させている。

体操クラブは競技者を育てなければ体操クラブではないという古い考えを止め、今後、転び方を知らない、といった子供たちに体操を通じて提供できることを考え、その普及を図ろうとしている。底辺拡大の発想を持った競技者数を増やすための方法であろう。商品の販売も同様に考えると、やや専門的な商品の場合はマーケットが小さくなる。

高度な目線からではなく、馴染みやすくニーズを意識した簡易な商品を提供することで底辺が拡大できる。そこから本来の商品が求められることにならないだろうか。使ってみたいと思える基本的なことに目を向け、慣れたり、上達したりしたあとに当該商品を購入したくなる仕掛けを工夫してはどうか。あるいは2本立てで選択可能にすれば、ニーズの対応幅が広がると考えられる。具体的な事例は次回に紹介したい。