バブル期超えの有効求人倍率 求められる人手不足対策

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厚生労働省が発表した平成29年6月の公共職業安定所における有効求人倍率は、対前月比0.02ポイント増の1.51倍となった。4月の段階ですでにバブル期である平成2年4月に記録した1.46倍を超える1.48倍となっていた有効求人倍率だが、依然として高水準で推移していることがわかった。

6月における都道府県別の有効求人倍率は、就業地別に見ると福井県の2.12倍が最高で、北海道の1.13倍が最低となった。その他の都府県別では、東京都1.50倍、神奈川県1.35倍、千葉県1.47倍、埼玉県1.40倍、愛知県1.81、大阪府1.38倍などとなっている。また、同月における新規求人は、業種別では製造業(14.2%増)が最も高く、以下、運輸業・郵便業、建設業、医療・福祉業、サービス業の順となっている。

同省や中小企業庁では、すでに中小企業における人材不足を前提とした働き方改革や企業の取組についての提案を行っている。最低賃金の引上げに売り手市場が加わるため、多くの中小企業においては人材確保や生産性向上への取組みが必要となるだろう。有効求人倍率は昭和49年2月に過去最高の1.53倍を記録しているが、このままいけばそれを超える可能性もある。