設備投資を行った小企業が微減 2016年度―政策金融公庫

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日本政策金融公庫総合研究所が行った2016年度の小企業の設備投資動向調査結果によると、設備投資を実施した企業の割合は前年度に比べて0.5ポイント低下し26.1%となった。

17年度に予定している企業は、16年度の予定企業割合と横ばいの12.5%。業種別に16年度の設備投資実施割合をみると、運輸業が42.6%と最も高く、次いで飲食店・宿泊業(31.8%)、サービス業(27.0%)の順。目的別では「補修・更新」が59.0%で最も多く、次いで「売上増加」が26.0%。目的を業種別にみると、どの業種でも「補修・更新」が最も高く、なかでも情報通信業や飲食店・宿泊業が高かった。一方、「売上増加」の割合は、運輸業やサービス業で高かった。年間の設備投資の金額は、「100万円以上300万円未満」が24.5%、「50万円未満」が20.5%、「50万円以上100万円未満」が16.1%など。300万円以上の企業割合が38.9%となり、10年度以降、増加傾向にある。

16年度に設備投資を実施しなかった企業のうち33.1%が、現在の設備について「不十分である」と回答。実施しなかった理由をたずねたところ、「事業の先行きに不安があるから」が55.7%と最も多かった。

■参考:日本政策金融公庫|設備投資割合が調査開始以来、過去最高~ホテル・旅館業の上昇傾向が顕著~|

https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/seikatsu29_0511a.pdf