国税庁は先般、平成25年分の「民間給与実態調査結果」を公表した。当調査は民間の事業所における年間の給与の実態を明らかにすることで、昭和24年より租税収入の見積りや租税負担の検討などの基本資料とされてきた。
平成25年中に支払われた給与の総額は200兆3,597億円で、前年から4.8%の増加を見せた。源泉徴収された所得税額も増加し、8兆7,160億円(前年比11.4%増)。給与所得者5,535万人のうち、1年を通じて勤務した給与所得者4,645万人(同2.0%増)の平均給与は414万円(同1.4%増)で、男女別に見ると男性が511万円、女性が272万円であった。また正規・非正規の別では、役員等を含まない正規(同1.5%増の3,056万人)は1.2%増の473万円、非正規(同5.3%増の1,040万人)は0.1%減の168万円。平均給与は上がっているものの、正規と非正規の差はさらに開く結果となった。
最も高かった業種は「電気・ガス・熱供給・水道業」の696万円、続いて「金融業、保険業」617万円、「情報通信業」592万円となった一方、最も低かった業種は「宿泊業、飲食サービス業」の233万円と、昨年と変わらない順になった。
■参考:国税庁 | 平成25年分民間給与実態統計調査結果について
<http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2014/minkan/index.htm>