農林水産・食品輸出アンケート 引き続き堅調も語学力課題に

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JETROは、日本国内の農林水産物・食品関連企業を対象に、輸出への考え方や課題等に関するアンケート調査を行った。調査対象は過去最大規模の1万社、有効回答は2,630社。

2016年の日本産農林水産物・食品の輸出額は、前年比0.7%増の7,503億円と4年連続で最高を更新。農林水産物・食品の輸出を手掛ける企業734社の今後(3年程度)の輸出展開は、「現在の輸出規模の拡大を検討している」が72.4%と最も高く、次いで「現在の輸出規模を維持する」が21.0%だった。輸出に意欲的な企業のうち、今後輸出を増やす国・地域は、1位「台湾」45.1%、2位「香港」44.7%、3位「米国」40.6%、以下「シンガポール」「中国」となった。

課題・問題を感じる項目は、「現地や日本の制度情報やその運用について」が全体で75.0%。次いで、「海外ビジネスを担う人材について」62.6%、「価格競争力について」46.9%。「海外ビジネスを担う人材」の具体的な項目は「語学力が不足している」が最も高く、次いで「海外ビジネスの経験がなく貿易実務が分からない」「売上・業績等の向上の効果が不明」であった。語学力不足を挙げたのは中小企業よりも大企業の方が多く、企業規模問わず根深さが浮き彫りになった。

■参考:JETRO|「農林水産物・食品関連企業への輸出に関するアンケート調査」結果概要|

https://www.jetro.go.jp/news/releases/2017/cd8f0fb6a15a966e.html