Weeklyコラム 報・連・相の勘違い

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社員研修会で「報・連・相」(ホウ・レン・ソウ)の大切な事を話した後、「皆様は確実に実行していますか」と質問してみた。数人に聞いてみると、全員が実行していると答えた。ところが、社長と常務に聞いてみると、「当社の大問題で、報告や連絡が徹底していません」との答えであった。

研修後、一般社員の多くが報・連・相の意義を勘違いしている事がわかった。例えば、報告や連絡とは、社員同士の伝達や対話と思っている。相談は、後輩が知らない事を先輩に教えてもらうことと思っている。他方、経営者や管理者は、本来の意義である「上司が命令した事を部下が報告する」「組織上の重要事項を上司に連絡する」「自己が解決・決定出来ない事(又は権限が無い)を上司に相談する」等と理解している。つまり、両者の理解が違っている。以上は一般社員が単に勘違いしている事だけが原因ではなく、日常の経営管理システムが明示されていないことに依る。

例えば、次のように行う。(1)上司から命令を受けた時は、内容や期限を確認して、決められた方法で報告する。(2)連絡方法や相手等はシステムを明確に定めて、必要情報が相手に伝わるようにする。(3)上司と部下の権限を明確にし、仕事を進める上で相談すべき事を分かり易くする。