2016年労働災害発生状況 第3次産業死傷者3.3%増加

LINEで送る
[`yahoo` not found]

厚生労働省は2016年における労働災害発生状況を公表した(2017年2月速報)。死傷者数は112,087人で対前年同期比1,009人(0.9%)増加、死亡者数は874人で同35人(3.9%)減少した。

業種別に労働災害の発生状況を見ると、製造業が25,381人で同47人(0.2%)減少、建設業が14,398人で同543人(3.6%)減少、陸上貨物運送事業が13,426人で同2人(0.0%)減少という結果となった反面、第三次産業では死傷災害の発生人数が51.070人となり、対前年同期比1,614人(3.3%)の増加となった。産業全体で見ると1,009人の増加となった死傷者数だが、第三次産業における死傷者数の増加がその主因となっていることがわかる。

事故の型別発生状況では、転倒が25,857人で同1,138人(4.6%)増、墜落・転落が19,191人で同47人(0.2%)増、動作の反動・無理な動作が13,922人で同476人(3.5%)増となった。労働災害発生件数が多い小売業、社会福祉施設、飲食店の3業種については厚生労働省及び中央労働災害防止協会による「働く人に安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」が開始されている。