平成28年7-9月期の訪日外国人全体の旅行消費額は9,717億円で、前年同期(1兆9億円)に比べ2.9%減少した。訪日外国人旅行者数は626万人であり、前年同期(535万人)に比べ17.1%増加。訪日外国人1人当たりの旅行支出は155,133円。前年同期(187,166円)に比べ17.1%減少。国籍・地域別にみると、中国が22万8千円(前年同期比18.9%減)、ロシアが22万2千円、イタリアが21万5千円と高い。
国籍・地域別の消費額は中国が4,398億円(構成比45.3%)と最も大きく、次いで台湾1,292億円(同13.3%)、韓国908億円(同9.3%)、香港699億円(同7.2%)、米国532億円(同5.5%)の順で、これら上位5カ国で全体の80.6%となる。現地通貨ベースでみると、香港を除き前年同期に比べ増加。日本円ベースでの1人当たり旅行支出の減少には、為替レートの円高方向への動きも大きく影響。費目別にみると、買物代が最も多く34.5%、次いで宿泊料金28.7%、飲食費21.1%の順となっている。前年同期に比べ宿泊料金や飲食費、交通費の構成比が拡大し、買物代が縮小した。国籍・地域別では、中国の買物代が1,969億円と突出して高く、次いで台湾が高い。
■参考:観光庁|訪日外国人消費動向調査 平成28年7-9月期結果~訪日外国人消費額は、前年同期比2.9%減少の9,717億円に~|
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000294.html