観光地のバリアフリー化を促進 国交省が評価ツール作成

LINEで送る
[`yahoo` not found]

国土交通省は、観光地のバリアフリー化の評価法をまとめた報告書を公表した。近年、外国人観光客の増加が著しい観光地の中からモデル地域として奈良、富山、石川の3県を選び、実地調査を行って情報を収集・分析し、多様なニーズに対応できるバリアフリー評価ツールを作成した。

評価の方法は簡単。観光施設や宿泊施設などについてチェックポイントを設け、それぞれの項目に○×評価を入力するだけ。その上で、施設分類ごとの総合評価、障害種別ごとの総合評価、全体を集約した「観光エリアの総合評価」(1つ星~5つ星)が算出できるようにした。また、まちづくりと一体となった2020年(東京オリンピック・パラリンピック開催年)型観光地づくりのためのバリア情報の発信といった、観光地のバリアフリー化促進に向けた目標や方策についてもまとめた。

同省は今後、同ツールを基にモデル評価を実施、地方運輸局などを通じて観光地を抱えた地方公共団体や観光協会、関係事業者に周知し浸透を図っていく方針。全国の観光地が自己点検でバリアフリー化へ向け改善に努力し、インバウンド4,000万人時代を見据え、バリアフリー情報を積極的に公開して観光地としてのアピールを強化していきたいとしている。

■参考:国土交通省|インバウンド4000万人時代を見据えた観光地バリアフリー評価ツールを作成|

http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo09_hh_000117.html