草花や野菜の種蒔き、除草等にそれぞれ適した時節があるように、商売や投機等にも好機があるものだ。難しいのは、その好機がいつかということである。今こそチャンス到来と思って着手しても、早過ぎたり遅過ぎたりすることがよくある。
では、好機をつかむ可能性は、どんな工夫や心掛けで高めることが出来るのだろうか。これまでに知り合った経営者・経営指導者等から耳学問で得た、好機のつかみ方のヒントをいくつか紹介してみたい。
(1)机上で真剣にアイデアを練って創意したことよりも、リラックスしている時(例えば、入浴中や旅行中)にフト思いついたことの方が、着手すれば好機になるようだ(2)一日の首尾は朝(午前中)の過ごし方で決まるように、大きい仕事や困難な問題解決等は朝一番で取り掛かることが好機である(3)予定・企画・計画等を作ることは大事であるが、最初の着手までに長い時間が掛かるようでは、成功は難しいであろう。好機とは大抵は短い期間であり、早い決断と早い着手が求められる(4)好機の捉え方の心構えは、成功している経営者の相当数が判断力よりも勘や直感を信頼している。例えば、日常見ている街並みの変化やお客の買物行動等をじっくり観察し、自然に閃いた商機を一番大事にしている。