74%で営農再開が可能に 大震災からの復興進む―農水省

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農林水産省は「東日本大震災からの農林水産業の復興支援のための取組」をまとめ公表。津波被災農地については「農業・農村の復興マスタープラン」に基づき計画的に復旧事業を進め、27年度中に被災農地の74%で営農再開が可能となった。漁港については同年度末までに被災した漁港施設の復旧にめどがつき、水産加工施設も86%で業務を再開した。養殖施設は90%(27年9月末)で、大型定置網は98% (同12月末)で復旧した。

同省は、東日本大震災が起きた23年3月から6カ月後の同年9月に最初の「取組」をまとめ公表。その後、同年12月に2回目、24年7月に3回目を公表。以後、25年に4回、26年に3回、27年にも3回、改訂版をまとめ公表してきた。今回の28年3月版は16回目の改訂となる。

(1)地震・津波災害からの復旧・復興(2)原子力災害からの復旧・復興―の2部で構成。(1)では農林水産関係の被害状況や復旧状況、農地の復旧に合わせた、ほ場の大区画化への取り組み、農業農村整備事業と防災集団移転促進事業の連携、被災した漁協や水産加工施設の整備―など総合的に紹介。(2)では放射性物質の濃度水準低下や営農再開、林業・漁業再生に向けた取り組みなど多岐にわたりまとめている。

■参考:農林水産省|東日本大震災からの 農林水産業の復興支援のための取組|

http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kihyo02/fukkou/index.html