エンドースメント手続が再開 IFRS9のヘッジ会計が論点

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企業会計基準委員会はこのほど、IFRS(国際会計基準)のエンドースメント手続を再開した。同委員会は6月に「修正国際基準」を公表しているが、初度エンドースメント手続終了後は、2013年12月31日現在でIASB(国際会計基準審議会)により公表されている会計基準等のエンドースメント手続に着手することとされていた。修正国際基準では、のれんの会計処理及びその他の包括利益の会計処理の2つの会計基準についてIFRSの修正等を行っている。

今回のエンドースメント手続では、(1)IFRS第9号「金融商品」(ヘッジ会計等)(2)IFRIC第21号「賦課金」(3)「非金融資産に係る回収可能価額の開示」(IAS第36号の修正)(4)「デリバティブの契約更改とヘッジ会計の継続」(IAS第39号の修正)(5)「確定給付制度:従業員拠出」(IAS第19号の修正)などが検討の対象となる。

このうち、大きな論点になりそうなのが(1)のIFRS第9号「金融商品」(ヘッジ会計等)だ。今後、同委員会においてIFRSの規定を削除又は修正するかどうか検討していくことになる。一方、そのほかの会計基準等については、特に大きな問題はないことからIFRSをそのまま受け入れる方向だ。