H26事務年度相互協議の状況 発生件数は減少へ

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国税庁は先般、平成26事務年度における相互協議の状況を取りまとめた。発生件数は、過去最多となった前事務年度の197件から若干減少して187件、うち事前確認に係るものは149件。一方、処理件数も過去最多であった前事務年度の174件から大きく減少、8割にあたる141件となった。

業種別では製造業が62.4%、卸売・小売業が28.4%。対象取引別内訳では棚卸取引が47.4%、役務提供取引が35.1%、無形資産取引が17.5%となった。処理事案1件あたりに要した平均的な期間は22.4か月、うち事前確認に係るものについては22.2か月。発生件数は減少したものの、処理件数を大きく上回ったため年度末の繰越件数は425件となり、2年連続の増加を見せた。

相手国の数はこの5年間、ほぼ横ばいで推移。繰越事案のうち米国が最も多く、中国、韓国、インド、イギリスが続いている。発生件数の21%、繰越件数の31%を占めるOECD非加盟国(中国、香港、インド、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア、ベトナム)との処理事案について、1件あたりの平均的な期間は30.6か月となり前事務年度の40.0か月から大幅に短縮されたが、事前確認に係るものに限ると38.9か月かかっている。

■参考:国税庁|平成26事務年度の「相互協議の状況」について|

https://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2015/sogo_kyogi/index.htm