TAMA協会バンコクに事務所 「バーチャル大企業」後押し

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東京都多摩全域、埼玉県南西部、神奈川県中央部を合わせた地域の産業活性化を目的として1998年に設立された一般社団法人・首都圏産業活性化協会(TAMA協会・東京都八王子)が今年6月、バンコクに事務所を開設した。

TAMA協会は産学官金が連携し中小企業(SME)のイノベーションを支援している。海外での販路開拓・事業展開の拠点としてこれまで韓国(2カ所)、上海、フィリピン、ベトナム、シリコンバレーに事務所を開設。タイは8ヶ所目の海外拠点となる。

中小企業への支援が先細る状況で、複数のSMEが集まり、環境などテーマ別グループを形成。バーチャル大企業として営業を展開する。手始めにモデルグループとしてTAMA協会タイ事務所が入居するインダストリアル社をコア企業とする環境グループを立ち上げた。スケールメリットの強みを活かし、一括受注しそれをグループ内企業と事業に応じて振り分ける。今後タイ側と日本側の協働も可能と見ており、例えばタイ側チームの販路開拓における試作品受注を日本側に依頼する等検討されている。

また、すでに立ち上がっている産業補完を強化する「お互いプロジェクト」を利用して、タイ側企業と日本企業とのアライアンス構築も進めていく予定だ。