「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」が6月2日に開催され、「コーポレートガバナンス改革の実践に向けたアクション・プログラム2024のフォローアップと今後の方向性について(案)」について検討が行われた。今後、一部修正した上で意見書として公表する予定だ。
意見書案では、企業の持続的な成長と中長期的な企業価値向上に真に寄与する「緊張感のある信頼関係」に基づく対話の促進に向け、コーポレートガバナンス・コードの見直しを行うなど、必要な環境整備を推進してくこととしている。
具体的には、経営資源の配分に関しては現状の資源配分が適切かを不断に検証しているか、例えば現預金を必要以上に積み増ししていないかの検証・説明責任を明確化することなどに留意しつつ、コードの見直しを検討することとしている。また、加藤勝信金融担当大臣から要請のあった有価証券報告書の総会前開示に関しては、企業の対応状況を有価証券報告書レビューによりフォローアップするとともに、株主総会前開示の取組を更に促すため、コードの見直し等を検討することとしている。そのほか、大量保有報告制度違反の課徴金の水準引上げの検討についても盛り込んでいる。
■参考:金融庁|スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議|
https://www.fsa.go.jp/singi/follow-up/index.html