事業承継マッチング支援 成約件数等増加-日本公庫

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日本政策金融公庫(以下、日本公庫)は、令和6年度(2024年度)の「事業承継マッチング支援」の実績を発表した。本事業は、後継者不在の中小企業と創業意欲を有する事業承継希望者とのマッチングを促進し、円滑な事業引継ぎを支援するものである。高齢化や後継者不足が深刻化する中小企業経営において、地域経済の持続可能性を確保する上で極めて重要な取り組みである。

同年度における全国のマッチング件数は709件(前年度比106.5%)、成約件数は163件(同158.3%)と、いずれも前年を上回る成果となった。特に、「事業を受け継いでスタートする」創業形態である「継ぐスタ」案件による成約は41件(同128.1%)に達し、累計では80件となった。

成約に至った企業のうち、譲渡側の約3割が赤字決算であり、年商5千万円以下が約7割、譲渡価格500万円以下の案件が5割を占めた。また、「継ぐスタ」成約の約3割は移住を伴う県外への引継ぎであり、地域間連携や広域的な事業承継も成果として表れている。実際、北海道では令和6年度だけで26件のマッチングが成立しており、愛知県では23件、長野県では18件と、全国各地で幅広く支援が行われた。

■参考:日本政策金融公庫|令和6年度「事業承継マッチング支援」実績について |

https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_250512a.pdf