厚生労働省は、令和7年度において「山脈型キャリアモデル普及促進モデル事業」の公募を開始した。本事業は、介護職員の多様なキャリアパスを構築し、職場への定着促進と離職防止を目的としている。「山脈型キャリアモデル」とは、従来の単線的なキャリア形成とは異なり、複数の到達点を持つ多様なキャリアパスを指す。職員の意向や事業所のビジョンを踏まえ、個々のキャリア形成を支援するもの。
施策の概要としては、(1)キャリアパス構築モデル実施〇モデル構築(職員の意向等を踏まえたプラン作成・事業所の目指すべき方向の見える化)〇モデル構築支援、モニタリング、課題分析等。(2)モデル実施状況を踏まえた研修等を通じた普及、等が予定されている。介護職員のキャリア形成支援を通じて、介護現場の人材確保と質の向上を目指しており、多様なキャリアパスの構築は、職員のモチベーション向上や専門性の深化にも寄与すると考えられる。
今後、モデル事業の成果が全国の介護現場に広がり、持続可能な介護人材の確保につながることが期待される。公募の対象は、介護事業所等を運営する法人や団体である。応募は、令和7年5月23日(金)までに、所定の提出書類提出する必要がある。
■参考:厚生労働省|令和7年度山脈型キャリアモデル普及促進モデル事業の公募について|
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57561.html