ホンダと日産自動車は経営統合に向けた協議を打ち切ると正式に発表したが、帝国データバンクはこのほど、「日産自動車の全国サプライチェーンの実態調査」結果を発表した。それによると、日産に部品などのモノやサービスを提供する「サプライチェーン企業」の総数は2024年11月時点で1万9084社あり、7割超の企業の売上高が年10億円未満の中小企業だ。
日産の不振が深刻化すれば、取引先企業に影響を与える可能性もあり、今後の日産の動きが注目される。総数を取引階層(Tier)別に見ると、日産と直接取引を行う「Tier1」が1817社、Tier1と取引を行う「Tier2」は1万2204社、「Tier3以降」は5063社だ。売上高規模別では、「1億~10億円未満」が9732社で最多。「1億円未満」(3901社)と合わせ、売上高「10億円未満」が7割超を占めた。
業種別では、Tier1、Tier2ともに「受託開発ソフトウェア業」がトップで、「自動車部分品・付属品製造業」が続く。Tier3以降は、「一般貨物自動車運送業」が最も多い。都道府県別では、東京都が3208社(構成比17.3%)でトップ、以下、愛知県2152社(同11.6%)、神奈川県2051社(同11.0%)で続いている。
■参考:帝国データバンク|「日産自動車」の全国サプライチェーン実態調査|
https://www.tdb.co.jp/report/industry/20250212-automotive-nissan-sc/