昨年のラーメン店倒産過去最多 淘汰加速する可能性も

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東京商工リサーチが発表した「2024年のラーメン店の倒産状況」によると、倒産したラーメン店は前年比26.6%増の57件で、最多だった23年の45件を大幅に更新した。行列のできる人気ラーメン店がある一方で、食材代や運営コストの高騰に見舞われ、経営に行き詰まるラーメン店がある。今後は、質と価格を求めた仕入ルート開拓、味や盛り付けによる差別化、オペレーションの効率化など時代の変化に柔軟に対応しないとラーメン店の淘汰はさらに加速する可能性が高い。

コロナ禍は街から人流が途絶え、休業要請もあったが、コロナ関連支援で22年の倒産は21件に減少。しかし、コロナ禍が落ち着き、客が戻る一方で、材料価格や光熱費が急騰し、人手不足で人件費も上昇する中、特徴のないラーメン店は「1000円の壁」に阻まれ、客足に影響する値上げを容易にできないまま収益が悪化している。24年のラーメン店の倒産原因は、「販売不振」が42件で7割を超えた。負債は1億円未満が50件、従業員は5人未満が49件。同年のラーメン店倒産を見ると、人気だったブロスアップ(仙台市)が負債総額2億6000万円で最大。地区別では、関東が25件で最多、以下、近畿(13件)、北陸(6件)が続く。

■参考:東京商工リサーチ| 2024年「ラーメン店」倒産状況 ~|

https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1200917_1527.html