企業倒産8690件 昨年、8年ぶり高水準

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東京商工リサーチは2023年の企業倒産件数(負債額1000万円以上)は前年比35.2%増の8690件で、8年ぶりの高水準になったと発表した。

物価高や人手不足が深刻化し、幅広い業種に拡大。負債総額は同3.1%増の2兆4026億4500万円で、17年(3兆1676億3700万円)以来の高水準だった。負債額1億円未満は6493件で、小規模倒産が全体の75%を占めた。

産業別では、飲食業を含む「サービス業他」が同41.6%増の2940件、建設業が同41.7%増1693件など、31年ぶりに全10産業で前年を上回った。要因別では、物価高による倒産が645件で、2.2倍に増加。人手不足関連の倒産は158件で、調査開始以降最多となった。新型コロナウイルス関連倒産は36.3%増の3127件。サービス業を中心に、業績が回復せず事業継続を断念する企業が多かった。また、コロナ対策による実質無利子・無担保(ゼロゼロ融資)利用後の倒産は1.4倍の631件だった。

今後の動向について、同社は「ゼロゼロ融資返済は24年4月にピークを迎えることから、24年の企業倒産は1万件の壁を超える可能性も出てきた」と分析している。

■参考:東京商工リサーチ|全国企業倒産状況 2023年(令和5年)の全国企業倒産8,690件|

https://www.tsr-net.co.jp/news/status/detail/1198286_1610.html