帝国データバンクは「EV(電気自動車)普及の影響、参入企業の実態調査」結果を発表した。それによると、EV事業参入については、全産業の1割が「参入済みもしくは参入予定」であり、何らかのかたちで拡大するEV市場に関わっていく意思を持っていることが明らかになった。
具体的には、「3年以上前から該当する事業あり」が3.4%、「3年以内に新規事業として参入済み」が1.3%、「参入予定あり」が5.3%。一方、「参入予定なし」は67.4%、「分からない」が22.6%で、「本格的な参入の判断はまだ先のようである」(帝国データ)。EV事業への参入について、規模別に見ると、「参入済みもしくは参入予定」が中小企業では9.1%であるのに対し、大企業は15.0%で、中小企業を5.9ポイント上回った。EV事業参入を地域別に見ると、「参入済みもしくは参入予定」が最も高いのは北関東で14.0%。以下、東海の13.0%、九州の9.8%などが続く。EV普及による業績への影響については、「プラスの影響」があると回答した企業は11.1%。一方、「マイナスの影響」があるとした企業は13.6%。
同調査は2023年7月18日から31日まで、2万7768社を対象に実施、有効回答率は40.6%。
■参考:帝国データバンク|EV普及の影響/参入企業の実態調査(2023年)|
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230810.html