金融庁はこのほど、フィッシング等によるインターネットバンキングに係る不正送金被害の急増について注意喚起を行った。令和4年8月下旬から9月にかけて急増して以来、一旦は落ち着いていたが、令和5年2月以降、再度被害が急増している。8月4日時点において、令和5年上半期における被害件数は、過去最多の2,322件、被害額も約30.0億円となっている。
主な手口としては、銀行を騙ったSMS等のフィッシングメールを通じて、インターネットバンキング利用者を銀行のフィッシングサイト(偽のログインサイト)へ誘導し、インターネットバンキングのIDやパスワード、ワンタイムパスワード等の情報を窃取して預金の不正送金を行うもの。対応策として、〇心当たりのないSMS等は開かない○インターネットバンキングの利用状況を通知する機能を有効にして、不審な取引に注意する○金融機関の正しいウェブサイトのURLをブックマーク登録してアクセスする。
また、スマホやパソコン・アプリの設定について、〇迷惑メールフィルターの強度を上げて設定する○金融機関が推奨する多要素認証等の認証方式を利用する〇金融機関の公式サイトでウイルス対策ソフトが無償で提供されている場合は、導入を検討する、等を呼び掛けている。
■参考:金融庁|フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングによる預金の不正送金被害が急増しています。|
https://www.fsa.go.jp/ordinary/internet-bank_2.html