自分の仕事を観察してみると、毎日同じ事を繰り返しているようでもあり、時々大きな変化や出来事があったりもする。大抵の仕事が大体同じではなかろうか。例えば、飲食店の調理担当である。毎日似たようなメニューを調理しているが、日々使う魚肉・野菜・調味料の新鮮度等が違ったり、来店されるお客様が異なったり、料理に対するお客様の感想も区々であったり等である。
さて、日々の仕事はどのようにして上達するのか。同じ仕事を一緒にやっていても、人によって上達度に差が出るのは何故だろうか。その要因はたくさんあると思うが、その一部をいくつか取り上げてみる。
第1に、日々の小さな仕事を怠らず遂行する事である。調理であれば、材料の鮮度・色彩・味・香り等を観察し、その調理法を毎回工夫する。どんな難しい料理を作る事よりも、小さな工夫をする事が上達法である。古人の言う、「小を積んで大を為す」である。第2に、うっかりミスを繰り返さない事である。うっかりミスは気が散った状態で起こり、同僚に迷惑を掛けて、繰り返すと信用を失う事になる。第3に、「好きこそ物の上手なれ」である。その仕事が好きか嫌いかで上達度が決定的に異なる。あらゆる情報は、興味や関心を持つ人(その仕事が好きな人)の所に集まる。