人手不足解消の鍵は「賃上げ」 「働きやすい環境」が続く

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帝国データバンクは「企業における人材確保・人手不足の要因に関するアンケート調査」を実施、その結果を発表した。それによると、正社員・非正社員の人手不足の状況とその要因について尋ねたところ、人手が不足していない要因では、「賃金や賞与の引き上げ」と回答した企業の割合が51.7%で、最も高かった。

以下、清潔保持や休憩スペース、社内相談窓口の設置など「働きやすい職場環境づくり」(35.0%)、「定年延長やシニアの再雇用」(31.2%)、「福利厚生の充実」(26.6%)、「公平で公正な人事評価」(22.0%)などが続く。

一方、人手が不足している要因では、「条件に見合った人材から応募がない」と回答した企業の割合が54.6%でトップ。とりわけ、即戦力を求める中小企業ではその傾向が強く、採用に苦難している状況がうかがえる。次いで、「業界の人気がない」(45.4%)、「企業の知名度が低い」(42.2%)、長時間労働や3K労働など「労働環境が厳しいと受け止められる」(37.2%)、「賃金や賞与などに満足が得られない」(35.7%)などの順となっている。

このアンケートは2023年5月12日から16日までインターネットで実施、有効回答企業数は1033社だった。

■参考:帝国データバンク|企業における人材確保・人手不足の要因に関するアンケート|

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230506.html