昨年度の食品業倒産3年ぶり増 コロナ関連倒産は1.5倍に

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東京商工リサーチの調査によると、2022年度の食品業の倒産(負債1000万円以上)は前年度比27.2%増の561件で、3年ぶりに前年度を上回った。同社は「ウクライナ情勢や円安による食材や水道・光熱費の高騰などもあり、価格転嫁が難しい中小・零細企業ほど厳しい状況に置かれ、人手確保のための人件費負担も重くのしかかっている」と話している。

ただ、過去20年間では、21年度(441件)、20年度(550件)に次いで3番目に低い水準だった。新型コロナ関連倒産は268件で、前年度の1.5倍に拡大。

業態別では、製造業157件(前年度比45.3%増)、卸売業218件(同21.1%増)、小売業186件(同21.5%増)と、全業態で増加。特に、製造業では、食材価格だけでなく、光熱費などの上昇も大きく、他の業態に比べ伸び率が大きかった。資本金別では、「1000万円未満」が327件(前年度比24.3%増)で、約6割を占めた。このほか、「1000万円以上5000万円未満」が210件(同32.9%増)で3年ぶり、「5000万円以上1億円未満」が20件(同25.0%増)で4年ぶりに、それぞれ前年度を上回った。負債額別に見ると、1億円未満が350件で、約6割を占めた。

■参考:東京商工リサーチ|「食品業」倒産 3年ぶり増の561件 コロナ関連倒産は1.5倍に増加~ 2022年度「食品業」の倒産 ~|

https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1197633_1527.html