企業倒産、昨年度6880件 コロナ関連倒産1.4倍に

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東京商工リサーチは2022年度の全国の企業倒産(負債額1000万円以上)状況を発表した。それによると、件数は前年度比15.0%増の6880件、負債総額は同99.0%増の2兆3243億7900万円だった。

件数はコロナ禍の資金繰り支援策で記録的な低水準を続けてきたが、22年度は4月から増勢に転じ、3年ぶりに前年度を上回った。負債総額は5年ぶりに前年度を上回った。新型コロナウイルス関連倒産は2602件で、前年度(1777件)の1.4倍に増えた。

負債額を見ると、「1億円以上5億円未満」が1466件(前年度比27.1%増)、「5億円以上10億円未満」が234件(同23.1%増)と、中堅規模の倒産も目立った。ただ、「1億円未満」が5007件(前年度4466件)と全体の7割強を占め、依然として小・零細規模の倒産を中心に推移している。産業別では、08年度以来、14年ぶりに10産業すべてで前年度を上回った。最多はサービス業他の2245件(前年度比13.8%増)で、2年ぶりに2000件台に乗せた。以下、建設業(1274件)、卸売業(825件)、製造業(802件)、小売業(764件)、運輸業(351件)、情報通信業(258件)、不動産業(244件)などが続く。

■参考:東京商工リサーチ|全国企業倒産状況・2022年度(令和4年度)の全国企業倒産6,880件|

https://www.tsr-net.co.jp/news/status/year/2022.html