経済合理性至上主義の見直し 問われる持続可能な未来像

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財務省広報誌「ファイナンス」3月号では、「資本主義経済から多元価値駆動経済へ」をテーマに、慶応大学教授の宮田裕章氏が巻頭言を飾っている。以下そのポイントをまとめてみた。○「経済合理性至上主義の見直し」の機運が高まり、世界は人権やいのち、多様な価値を守りながら“持続可能な未来をどう作るか”にシフトを始めている。

○ファッション分野でも、以前はチャンスロスを恐れ、売れ残りがあっても多くの商品を作り続けたが、現在は商品作成のプロセスや、商品の扱われ方が評価の対象ともなっており、フランスでは昨年、新品の衣類の廃棄を禁止する法律が施行されている。

○製造・提供されるプロセスにおいて温室効果ガスの排出量をCO2に換算する「カーボンフットプリント」も広まりつつあり、デジタルによるプロセスの可視化は、経済に影響力を持ち始めてきた。

○経営スタイルはESG経営や「パーパス経営」などが注目されているが、これは江戸時代の日本にあった「三方よし」の思想に近く、世界が立ち返ろうとしている。

○お金以外の様々な価値も含めた価値基準が世の中を動かす「多元価値駆動社会(あるいは、多元価値駆動経済)」の中で、日本が世界のビジネスやビジョンにインパクトを与えられるものは何か、が問われている。

■参考:財務省|資本主義経済から多元価値駆動経済へ(広報誌「ファイナンス」3月号巻頭言)

https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/202303/index.html