経済産業省は2023年の健康経営優良法人認定1万6,688法人を公表した。健康経営優良法人認定制度は、特に優良な健康経営を実践している法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから評価を受けることができる環境を整備することを目的に、2016年度に経済産業省が創設した制度だ。
従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、健康の保持・増進につながる取組みを戦略的に実践している法人を認定している。2023年の認定法人は大規模法人部門で2,676法人、中小規模法人部門で1万4,012法人が認定された。上位法人には、それぞれ「ホワイト500」、「ブライト500」の冠が付加される。昨年度の認定は大規模法人2,299法人、中規模法人1万2,255法人であったことを考えると、両部門とも大幅な増加となったことがわかる。企業規模を問わず、従業員の健康への配慮をコストではなく、戦略的な経営的投資と考える企業が増えている証だろう。
今回の認定の基となる健康経営度調査の回答法人に対する各施策の偏差値等を記載した評価結果(フィードバックシート)も公開されており、これから健康経営を考える企業にとっては参考になるだろう。
■参考:経済産業省|「健康経営優良法人2023」認定法人が決定しました!|
https://www.meti.go.jp/press/2022/03/20230308002/20230308002.html