帝国データバンクは「金融政策10年の評価と今後に関する企業アンケート調査」結果を発表した。
それによると、黒田日銀総裁のもとで約10年にわたり行われた金融政策(大規模金融緩和や2%の物価目標など)への評価については、平均65.8点だった。点数の分布を見ると、「80~89点」が22.2%で最も多く、「70~79点」(18.1%)、「90点以上」(14.5%)、「60~69点」(13.4%)、「50~59点」(13.3%)などが続いている。同調査は黒田日銀総裁が4月8日に任期を終えることから、同社は今年2月10日~14日にインターネットで実施、有効回答企業数は1008社。
今後の望ましい金融政策の方向性について尋ねたところ、「金融緩和の縮小」が39.6%でトップ。以下、「現状維持」(36.4%)、「金融緩和のさらなる拡大」(17.6%)、「金融引き締め」(6.4%)の順。規模別では、「金融緩和のさらなる拡大」については、「中小企業」(18.4%)、「小規模企業」(19.1%)が「大企業」(12.4%)を上回った。他方、「金融緩和の縮小」では、「大企業」(49.6%)が「中小企業」(38.0%)や「小規模企業」(36.1%)より高い。
■参考:帝国データバンク|金融政策10年の評価と今後に関する企業アンケート|
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230206.html