内閣府が実施した「企業行動に関するアンケート調査」によると、令和5年~7年度平均の今後3年間に雇用者を増やす見通しの企業の割合は73.6%で、前年度調査に引き続き70%を超える結果となった。
コロナウィルス感染症拡大の影響が大きかった令和2年度の調査時点では、59.7%まで落ち込んでいた雇用者増を見込む企業が急速に増加していることがわかる。一方、雇用者を減らす見通しと回答した企業は11.2%で対前年度比1.6%減少、雇用者数を変えない見通しと回答した企業は15.2%で同1.9%減少している。
雇用者増を見通す企業を産業別に見ると、製造業では68.8%(対前年度比1.8%増)、非製造業では77.4%(同4.5%増)となった。業種別では製造業のうち、「化学」が77.8%でもっとも高く、ついで「機械」の77.5%となる。非製造業では「倉庫・運輸関連業」が94.1%でもっとも高く、ついで「証券、商品先物取引業」の90.9%、「建設業」の90.7%となった。
有効求人倍率は令和2年に1.08倍に落ち込んで以降、令和4年10月に1.35%となり、現在も維持している。コロナ禍の影響が比較的少ない業種では求人意欲がかなり強いようだ。
■参考:内閣府|令和4年度 企業行動に関するアンケート調査結果(概要)|
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/ank/r4ank/r4ank_houdou.pdf