お金・食料・水・空気等をはじめ、さらに愛情・対話・知識・技術等、あらゆる事柄の重要性は、不足した時に実感するものである。日常で充足している時は、その有難さや重大性が分からないかもしれない。
さて、事業の経営上、不足して困る事にはどんなものがあるだろうか。第１にお金、第２に人材、第３に商品（材料・部品）が３大必需品であろうが、さらには社屋・工場・倉庫・機械設備・取引先・・・と切りがない。うっかり、顧客の存在を忘れるところだった。とにかく、大小様々無数にある。さらに、日頃はあまり意識せず、いざ不足すると非常に困り、重要性が分かる事も多い。
例えば（１）社内外の人（顧客も含めて）とのコミュニケーション、情報収集と提供、思い遣り等が充分あるか（２）仕事と生活時間の使い方や配分にバランスがあるか（３）社員がやりがい、生きがいが持てる仕事をしているか。人は給料の為だけに仕事をしている訳ではない。
資金管理、人材採用、商品調達等の日常業務だけに追われて、長期的に必要となる社内外のコミュニケーション、時間管理、労働意欲の維持管理等が不足していたら大変困る。資金・人材確保・商品等以外で、もし不足したら経営継続が致命的打撃になるような経営管理にも留意したいものである。
