親戚に赤ちゃんが生まれ、数か月経った頃にお祝いに行った時の事。家族から、今行くと丁度人見知りする時期だから大変だと言われた。そこで筆者なりに、笑顔になる練習をしてから出掛けた。会ってみると、赤ちゃんは最初不思議そうな表情をしていたが、結局泣かれないで無事に帰ってきた。
初めて訪問する役所、銀行、会社等において、笑顔で迎えられると一安心する。立派な受付窓口があるような場合は、笑顔が最大の接客と思う。緊張感が少なくなり、こちらも平常心で対応出来るからだ。
ところで、人付き合いは笑顔が大事であると、日頃経営者や社員に説いている筆者が、ある時ふと気づいた事がある。笑顔で迎えてくれるか否かは、実は相手の接客意識だけで決まる訳ではなく、こちらの表情や心境等が影響している事である。こちらが仏頂面や不機嫌な気持ちで訪問した時は、相手も笑顔で迎えてくれないようだ。
例えば、難しい交渉事のような場合は、一般に緊張の為か笑顔が消えている。しかし、こちらが意識的に出した笑顔であったとしても、笑顔は相手の警戒感等を和らげる効果があるようだ。笑顔は接客マナーの最大要素とされている。注意すべきは、こちら側がサービスを受ける立場であっても、努めて笑顔の応対を心掛けることだ。
