4社に1社、国内・国産へ回帰 安定的な調達や輸入コスト増で

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帝国データバンクが発表した「国内回帰・国産回帰に関する企業の動向調査」結果によると、海外から原材料・商品の調達または輸入品の利用をしている企業のうち、「生産や調達の国内回帰または国産品への変更」と回答した企業は4社に1社あることが明らかになった。

変更理由として「安定的な調達」(52.7%)と「円安により輸入コストが増大」(44.6%)を挙げる企業が多い。同調査は昨年12月16日から今年1月5日まで2万7163社を対象に実施、有効回答率は43%。

「海外調達または輸入品の利用あり」と答えた企業は30.0%で、「海外調達や輸入品の利用なし」は46.7%。海外調達または輸入品の利用をしている企業3507社のうち、拠点や調達先を国内へ回帰・第三国へ移転または国産品への変更など「対策を実施・検討」の企業は40.0%あった。特に「建設」と「繊維・繊維製品・服飾品卸売」はいずれも47.0%で割合が高い。日本企業の進出先第1位の中国への進出が判明している企業のうち、15.9%が自社拠点の国内回帰または多様化、一時停止を実施または検討している。同社は「米中貿易摩擦やコロナ感染拡大を背景としたロックダウンなどで、脱中国依存の動きがみられる」と分析している。

■参考:帝国データバンク|国内回帰・国産回帰に関する企業の動向調査|

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230110.html